告示日の5/15(月)、中野区すべての地域を遊説し、1期4年の区政運営での実績や取り組み、課題を振り返り、今後の決意をお話ししました。
長いですが、ご一読いただけたら幸いです。
平和の森公園
前回選挙で「平和の森公園トラック整備見直し」を公約にしました。
就任後、必要な議案を議会に提出しましたが、過半数の賛同を得られず、前区政の計画通り進めることとなりました。
私の力不足であり、この公約に期待していただいた皆様には申し訳なく思っています。
トラックを作った以上は、周辺環境に十分配慮しつつ、最大限に区民の皆さんのお役に立てるよう、取り組みや整備を進めてまいります。
旧中野刑務所正門
旧中野刑務所正門は、多くの区民や有識者のご意見を伺って、区の有形文化財に指定、保存・活用を決定しました。
区民の皆さんとのタウンミーティングでは「賛成」「反対」異なる意見をお持ちの方にグループディスカッションしていただきました。異なる意見が理解し合えたあの場、今も忘れられません。
昨年2021年に一般公開を行った際は、5000人を超える人が訪れてくださいました。貴重な歴史遺産をしっかりと後世に引き継いでいきます。
西武新宿線沼袋駅・新井薬師前駅など
立体交差事業を進めている西武新宿線。地域の悲願である「開かずの踏み切り」の解消、それに伴うまちづくりに、引き続き取り組んでいきます。
中野区役所
中野区役所は令和6年に新庁舎に移転します。これを機に区のDX(デジタルトランスフォーメーション)を一気に進めるべく、民間から人材を採用し「DX推進室」を発足しました。
仕事の効率化を進め、生み出した時間を区民のために活用する区役所としていきます。
四季の森公園
多くの皆様に親しんでいただいている四季の森公園ですが、管理上の問題も多く、本来の魅力を活かしきれていません。
民間の創意工夫を活かしてより魅力的な公園となるよう取り組んでいます。
中野サンプラザ
前回の選挙では、後継施設の「一万人アリーナ」整備計画の見直しを公約にしました。
その後、区民会議での議論や現施設の検証を繰り返し行い、その結果「着席5千人/最大7千人」を上限としました。後継施設は、中野サンプラザのDNAを継承した文化施設とします。
再開発手法も検討を行い、一部権利を民間に転出し、新区役所整備の財源とすることとしました。残りの権利は土地及び床として引き続き区の資産として保有し、当該エリアへの区の関わりを持ち続けると共に、新しく生み出させる権利床を活用し新たな財源を生み出します。
選挙戦最終日の本日、朝は中野駅北口へ。
— 酒井直人(さかいなおと)中野区長 (@sakainaoto0610) 2022年5月21日
中野サンプラザは現在、着席2222人。新しいサンプラザは5000人と2倍強の規模になりますが、「客席からステージが近く感じる作り」という貴重な特徴などをきちんと継承して、皆さんに愛されるホールとして育てていきたいとお話しました。#中野サンプラザ pic.twitter.com/DQjiwFBQYU
中野駅
中野駅南口ロータリー、こちらも再開発が進んでいます。
中野駅はバリアフリー化されておらず、周辺の回遊性の改善も課題です。
2026年に西口を開設しエレベーターや多機能トイレも設置します。南北をつなぐ歩行者専用通路も整備し、生活利便性を高めます。
中野区保健所
中野区の新型コロナ対策・最前線に立っていただいている方々に改めて感謝します。今この瞬間も、感染した方々へのケアなど対応を行なってくださっています。
中野区で高齢者ワクチン接種がいち早く進んだのも、職員の発案のお陰です。臨時定額給付金が早く給付できたのも、職員の工夫によるものです。作業工程を分けて各専門事業者へ委託したことでスムーズな給付ができました。
組織風土を変えるのには10年はかかると言われたりしますが、私が目指すボトムアップの区政への手応えを感じています。
また、中野区医師会、歯科医師会の最大限のご協力があり、ワクチンの集団接種の実施とPCR検査センターの設置・運営ができています。地域包括ケアの取り組みでも多くのご協力をいただいています。感謝とともに、中野の誇りだと思っています。
産業振興センター
今ここにある産業振興の機能は、商工会館跡地に整備予定の民間施設へ移転する計画です。
周辺環境が良好なこの地は、中高生の交流・活動の場とその支援の拠点としたいと思っています。中高生の意見を聴いた上で、設計したいと考えています。
旧第九中学校(中野中学校)跡地
当初、医療機関を誘致することを想定していましたが、地域の方々からの要望を踏まえ、対話を重ねた結果、小学校の建替え時に代替校舎として活用する方向をお示ししました。
まずは桃園第二小学校の建替え時に活用します。
東中野区民活動センター
平成30年に移転・開設。高台にある「おかのうえ公園」が併設されたこのセンターでは、マルシェや写真展等、地域活動が盛んに行われています。
地域の皆さんによくご利用いただいており、嬉しく思います。隣接するマンションには保育園も入っています。
東中野駅
東中野駅東口も、地域の皆さんからバリアフリー化の要望を多くいただいています。
これまで調査をしてきましたが、現状では必要となるスペースの確保が難しいことから、少し視野を広げ、交流拠点まちづくりを進める中で必要なスペースの確保を進めることとしています。
中野区立ひがしなかの幼稚園
前区政の「区立幼稚園・区立保育園の全廃方針」を見直して存続しました。
ケアが必要なお子さんへの幼児教育をはじめ、区立園の存在意義と必要性を実感しています。区立園として存続するとともに、ライフスタイルの多様化に対応するための検討も進めます。
中野東図書館
今年2022年2月に開設した蔵書数17万冊の新しい時代の図書館です。7階は子どもフロア。飲食OKのこどもラウンジも好評です。8階は一般フロア、9階はビジネス・コミュニティフロアでコワーキングスペース。子育てもビジネスもサポートします。
同じ建物には「子ども・若者支援センター」も併設。子育てや若者の困りごとなど、幅広く相談できます。ちょっとしたことから専門的な内容まで幅広く支援します。教育センターも整備、「児童相談所」も併設しました。
どんな小さなことでも、ためらわず相談してください。
身近な地域で切れ目なく、より専門的に児童虐待や非行などに素早く対応し支援するために、中野区立で児童相談所を持つことは悲願でした。専門人材の確保などで困難もありましたが、頼もしい職員が集ってくれています。
児童相談所開設と同時に、「子どもの権利に関する条例」も施行しました。子どもを権利の主体とし、その権利を具体的に活かすために、単なる理念条例に留まらず、子ども会議や権利委員会、救済機関の設置、子どもの貧困対策などを定めました。
本五ふれあい公園
防災機能を有した本五ふれあい公園。四季折々で美しく、また地域イベントの開催など、よくご利用いただいてます。
公園の禁煙化を進め、171の公園を禁煙化、6つの公園を分煙化しました。
地域のみなさんがより快適に柔軟に利用できる公園にします。
広町みらい公園
高低差を活かした遊具が好評の公園。
3月に「中野区公園再整備計画」を策定し、公園利用者と近隣の方が理解し合えるようワークショップを開催したり、ルールの見直しを検討すること等を定めました。ぜひ多くの皆様と議論を進めたいと考えています。
弥生公園
障害のある子もない子も一緒になって遊べるインクルーシブ遊具を設置しました。
公園面積は23区中22位の中野区ですが、遊具やトイレ、公園利用者や近隣の方と一緒に運営を工夫していくことによって、満足度の高い公園にしていきたいと考えています。
やよい保育園
前区政の「区立保育園・全園民営化」方針を見直しました。民間園の指導監査を行う区が保育のノウハウを持ち続ける必要があります。今後も区立園を一定数残しつつ、民間園を誘致しながら、施設数は10年後もほぼ同数を維持したいと考えています。
区立園を一定数維持しながら、民間園の誘致にも取り組み、今年度「待機児童ゼロ」となりました。定員割れをしている小規模な園の補助も始めました。
数を増やすだけではなく保育の質にも目を向け、「保育の質ガイドライン」を策定しました。
南中野児童館
前区政の「児童館の全廃」方針を見直し、機能を充実させるとともに、中学校区に1館存続させる計画をお示ししました。
遊具の入れ替えや施設改修にも着手しました。
南中野児童館など一部の児童館で、一時保育の事業、日曜日の開放(ふらっとサンデー)事業を始めました。
南部すこやか福祉センター
すこやか福祉センターは地域包括ケアの拠点として、今後も様々な相談ごとに応じていきます。体制強化の一環として、5か所目の整備を進めています。
妊産婦への支援も充実しました。産前・産後を対象とした講座を拡充するとともに、産後ケア事業を改善・拡充しました。
鷺宮西住宅
写真は鷺ノ宮駅前です。
鷺宮西住宅一帯は、広域避難所に指定されている防災上重要なエリアです。街区再編の中で、関係機関と調整しながら、近年の豪雨も踏まえた防災性能の向上を進めます。
また、建て替えによる土地の高度利用で生み出された用地には、子育て関連や高齢者施設など、地域ニーズを踏まえた福祉施設を誘致していきます。
区立かみさぎ幼稚園
写真は富士見台駅前です。
「区立かみさぎ幼稚園」も残せました。前区政で「役割を終えた」とまで言われた区立園を存続できて、本当に良かったと思っています。今では「教育レベルが高い」と全国から視察が来るようになりました。
鷺宮地区を文教地域としてしっかりと育てていきます。
また、教育委員会がコミュニティスクールの体制整備を進めていますが、保幼小中連携教育も更に進めてまいります。
以下は4年前、初めて「中野区長」として初登庁したときの写真です。
前回の選挙で掲げた公約には、実現できなかったものもあります。
期待をかけていただけに裏切られたと感じた方もいらっしゃると思います。
すべて私の力不足であり、皆様には申し訳なく思っています。
最初の4年では道半ばでした。
区政運営、職員や議会との関係、この1期4年で学んだことをさらに力に変えます。
「ボトムアップの区政運営」「対話の中野」を目指しながらも、もっと私のリーダーシップを発揮して、次の2期目も皆さんと一緒に、中野のまちづくりに取り組ませてください。
2021年9月:区民の皆さんと「中野区基本計画」を制定しました
皆さまのご意見をたくさん伺うことで、今後10年の基本構想と5年の基本計画をつくりあげることができました。主要56の主要な政策を丁寧にまとめたものです。
次の任期をいただき、この実現に全力を尽くしたいと思っております。
引き続き、酒井直人をよろしくお願いします。